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執筆者の写真さいか 〇

キャサリンのオタク語り(『プルーフ/証明』終わりました)

更新日:2022年3月18日

福島県沖で大きな地震があった2時間後にこの記事を書いています。

この記事が読まれる頃にはきっと朝を迎えていると思います。大丈夫でしたか?

フラッシュバックで眠れなかった人、避難先で一夜を過ごした人、お家に帰れなかった人、お布団でゆっくり過ごせた人、色んな方がいらっしゃると思います。


大内は地震発生当時にもTwitterに書いていたのですが夜勤中でした。

一番大きな揺れが起きた時はちょうど入店されたお客様が目の前にいらっしゃって接客中だったのですが、過去の経験則を元に安全に避難誘導・お客様対応を完遂する事が出来ました。はあ良かった。私が今もこうして生かされているのはこういう時に誰かを助ける為だったんかな~と思う一方で、この先の人生でも震災関連で役立てる存在でありたいと思った次第です。そして心配して連絡をくれた友人の皆様、本当に有難う!福島県沖~東京で大きな地震があると、東京に出てきて出会った友人達が心配して連絡をくれます。優しいねみんな。


大きな地震が来たら

・停電していたらブレーカーを落としておく

・スマホはバッテリー節約モードにする

・頭に重いものが落ちてこないところに避難をする

なんかそれ以外にも色々あるんだけれど

これを参考にするといいです。


本題。

3月13日にDULL-COROLED POP第24回本公演『プルーフ/証明』の公演が無事に終わりました。この度はご支援並びにご来場頂いた皆様、本当に有難う御座いました。3チームとも感染症による公演中止がないまま駆け抜けることが出来たのは本当に奇跡だと思います。とは言え、ゲネ以外でBチームとCチームの本番が観られなかったのが残念ではありました。絶対良かっただろ!BチームもCチームも!今回3チームとも演出プランが異なったのですがゲネを見てびっくり、全然違うのなんの。公演を観てくださった皆様は「何を当たり前のことを~」ってお思いかもしれませんが今回感染症対策の為にそれぞれのチームで接触しないように気を付けていたのです。なのでお互いのチームがどうなっているのか分からないまま初日の朝を迎えるという......。


Bチーム、かっこよかったですね。麗ちゃん!Aチームの初日が開いて次の日がBチームでした。ゲネ観た時、すごい勇気をもらったなあ。「キャサリンがいるぞ!」と思って。今回違うキャサリンが3人いる事に勇気をもらったんです。戯曲から大きく外れなければ、一本の大きな背骨で通っていれば、戯曲の上で好きなように生きて良いんだ。「私たちにしか出来ないキャサリンが今回は3人いるんだ、ひとりじゃないんだ」と思えたBチームのゲネでした。麗ちゃんと仲良くなりたい、話したい!と思っていたのに中々話せなかった。おのれコロナ……。あーすけこと阿久津くんも人の良さ全開だし、うちのチームの宮地だったら絶対しないような事いっぱい「選んで」いて良かったなあ。けんしろーさんもけんしろーさんにしか出来ないロバートで面白すぎる。2幕1場とか最高に爆笑したね。なんですかあれは。あんなん笑わずにいられるか。そして2幕4場は最高に心死んだね。グッピーなら死んでた。きりさんのクレアなんてあんなんズルすぎるやろ、夢に出るわ。震えた。歌うなんて聞いてないよ!音楽のような証明サイコー!あときりさんの声質すごい好きです。


そしてCチーム。これまたこの人達にしか出来ない『プルーフ/証明』なんだよなあ。みなみとは「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」の時から知り合いですが、実は同い年で、一方的に仲良くしたいと思っているんですが福島三部作の時もそうだったんだがチームが毎回違うんよ……。これで3回目のチーム違い。私は文学座を受けたことがあるくらい文学座を信頼しているというか好きなんです実は。みなみのキャサリンを楽しみにしていたわけですが観たらもう「よがっだ!!!!!!!!!!!!!!!!!」って気持ちいっぱいでした。みなみってすごいな......。あとね、みなみとはね、実は稽古入れ替えの時にほんの少しだけ話した瞬間がありまして、その時に凄い助けられたんです彼女に。その時から「キャサリン3人いるって強くない?」って思いました。で、はやた氏のハルもさ~~~~~~2幕1場のあの感じね!?1幕1場でやべーネックレス着けた怖いオニーサン現れたよって思ったけれどあのクソだささ、わかるぞお前、陰キャだったろというチョイス。個人的な感想だけれど28歳(役の年齢)であのネックレス着けてる奴は怖いよ。いや、どんな年齢でも好きな恰好してほしいけれども。で、古屋さんのロバートの若干話通じなそうな感じ怖くありませんでしたか……?なんかCチームさあ、怖いんよ。怖い。めっちゃ良い怖さなんだけれど「人間が……そこに……いる……」って怖さ。水口さんのクレアも大好きなんですけれどやっぱり裏設定がしっかりしているからこそ生まれ出る物があって、それは「3バージョン観た人特典:全キャスト12名による座談会」にて水口さん本人が語っているので、3チーム観てくださった方はinfo@dcpop.orgまでメールにてご連絡ください。その際、件名を「スペシャル座談会配信希望」とし、本文に「観劇時のご予約者名」「どの回を観たか」ご明記ください。3バージョンすべてを観ていれば座談会の映像が無料でご視聴いただけます。劇場で観ても配信で観ても大丈夫です!(その語りがカットされてたらごめんな)(みんなめちゃくちゃ裏話語ってたんよ)


ほいでほいで、舞台公演の配信も現在行っております!

座談会見たいよ……でも3チーム観てないよ……という方も安心です。

はい、直ぐ各ページに飛べて買えるようにしておいたよ。

配信ですが、3月24日までご購入・ご視聴頂けます。

権利の関係上、これ以上配信を延ばす事も、再配信をする事も不可能なのです。なのでお見逃しのないよう......良かったら周りの方にもおすすめしてくださると嬉しいです。なんせ、舞台配信が苦手な方にも見てもらえるように出来るだけ劇場での臨場感をそのまま配信出来るように配信チームが頑張ってくださっているのです。各ページでダイジェスト版も見られます。それだけでも見てほしいのだ。


私はAチームだからさ、Aチーム見てほしいと思うけれど、もうこればっかりは好みもあるから!今回3チームあって、演出プランもばらばら、どれくらい違うって「キャサリンの人生の分岐か?」ってくらい、私たちは違うキャサリンを演じたし、それはどの役でもそうで。そうなると「Aチーム面白かった!」という方もいらっしゃれば「Aチーム合わなかった!」という方もいらっしゃる訳で、まあどんな表現物だってそうなんだけれど今回はそれが如実に表れます。全然良いんです。好き嫌いがあってそれを言葉にしてもらえるのは有難い事です。なんならAチームは私が最後の最後までキャサリンを演じる事に関して苦戦していて、本番入る直前に「あ、このギアですか?」と思いながらギアいじったっけ、ロー入っちゃって、もうウィリーしたわけです(これが分かる人は私と水曜どうでしょうを語りましょう)。だからね、すっごいみんなに支えられてこの公演が出来ました。私を最後まで支えてくれた座組の皆並びにスタッフの皆様、悩んで苦しんでいた私の話を聞いてアドバイスをくださった歴代『プルーフ/証明』出演者の皆様、Aチームの『プルーフ/証明』を楽しみに待っていてくださったお客様の皆様、本当に本当に有難う御座いました。


皆様の「楽しみにしています!」という言葉にどれほど支えられたか。その期待に応えられるように最後まで頑張ったけれどひとつとして同じステージはなくて、最後の最後までどうなるかわからなかったです。それは最後まで挑戦させてくれるメンバーだったから。素直に舞台上にいる事を許してくれたメンバーだったから。パパである大原さんから貰う「無償且つ純粋だけれどほんの少しひびの入った愛」とお姉ちゃんであるゆっこさんから貰う「素直に受け取れなかった愛」を背負ってラストに向かうわけですが、ラストの宮地がね、難関なんですよ。最後まで同じ回がなかったのは宮地と毎回やり合ってたから。誠実に向き合いきれなかった日もあれば、宮地とだからこそここまで来れた、という日もあって。本当に、本当に。こんなにムラの多い公演をしたのは初めてで、それってどうなんだろう。お客様はこの1回だけしか来られない方が殆どなのに。と悩みましたが、手を抜いた回など1度もなく。私なりに全ての物事に誠実に向き合い、私がやるべき事を全うしました。だからこそキャサリンが楽しく、辛く、何度も折れたけれどただただやり抜きたかった、向き合いたかった。


Twitterのご感想で「Aチームのキャサリンはオタク」と書いてくださった方が多くて……あの……そうなんです……。私、あのシーンに関してはああしたくて、谷さんに初めて見せたときも本番が差し迫っているときもあのプランは絶対に死守するからな、と思っていました。あのキャサリンをやらせてくれた谷さんには感謝しています。私自身オタクとして生きているときはあれより濃いめのオタクになるんですが、あれ以外の生き方を知らない私なりの通し方をしたくて最後まで苦戦しました。度を越えると真実にならないというか。決してオタクを馬鹿にしてはいけないし、役を馬鹿にしてはいけないし。そして私自身にはしたくない。私が演じるキャサリンとしての真実を最後まで探っていたシーンです。


あとあと、「Aチームのキャサリンはパパへの依存性が高い」というコメントをちらほらお見掛けしました。よ、よかったー!その点に関しては谷さんからの演出プランでもありましたし、私自身もそうしたかった。だからといってハルには依存しない、彼とパパは別物である。だってこいつ2幕1場(過去)から1幕1場(現在)までパパがおかしくなってた時期にうちに来たことがあったか?????こちらが大変なときに助けてくれず、パパが死んでからノートを整理しに来たような男ですよ?いやハルにも色々あったんだろうけれど。なんかそこの時系列的な事は幾らでも補完出来て楽しい時間でした。パパとハルは別の人間だと分かった上で、でも彼を求める自分もいる。キャサリンは人間なんですよね。とても。


あとあとあと、開場時間中、Aチームだけ30分間ずっと舞台上にキャサリンがいました。Bチームの開演の仕方パンク過ぎてかっこよかったし、Cチームもほおおお......いいね......渋いね......という気持ち。私なんで30分もいたの(真顔)。でもあの時に凄く色んな事を考えていられるからとてつもなく有意義な時間でした。あの椅子に座っているという事にも意味がある。ピザ食べながら泣いてた日もあったな。パパと一緒に買い食いしたな、もうパパと一緒に食べられないんだ、パパはもうなんにも食べられないんだ。

あの時流れているテレビ音声に腹立てながら......(座談会でもお話してるよ)。


なんかずらずら書いちゃったけれど、死にそうなくらい辛い事ひっくるめて『プルーフ/証明』でした。稽古場助手の皆が心強くて、うちのチームの稽古場助手のみわちゃんは大変なときもいつもにこにこ満面の笑みを浮かべてくれてな、その笑顔にすごい助けられました。負けないんですよね、彼女。へこたれないっていうか。その強さはどこから来ているんだい、見習わせてくれという気持ち。でもきっとすごい大変だったろうから今度美味しいものご馳走したいし、なにか恩を返せたらなと思います。そんでもって演出助手の風さん。1個言ったら最高の小道具をご用意してくれるスナイパーのような方。かわいいコンビニ店員飯田さんの主宰なのにこんなところにいてくださるんですかという気持ち。飯田さんのオーディション、数年前に受けたことあるんですがあの時も楽しかったな。芝居に関しても忌憚ないご意見をくれるので有難かったです。衣装の友好さんも何度もLINEをくれて、私が落ち込んでいたり壁にぶち当たっている時に必ず連絡をくださるんですよね。そして素敵な衣装をご用意してくれる。1幕3場の黒いワンピースは友好さんが私の為に自作してくださった物で、終演後に有難く頂戴しました。大事にします。こうして今回関わってくださったスタッフチームの皆様のお名前をひとりひとり挙げていくと凄まじく長くなってしまうのですが、そういった凄まじい人たちに支えられてこの公演を行う事が出来ました。本当に、みんなに感謝しています。


ずらずら書いちゃった!オタク、すぐ語りたくなるのに、もっと語りたいのに何だこの文字数。ここまで読んでいる方はいらっしゃるのだろうか。そうこうしているうちにエレベーターの修理をしに午前4時に業者の方が来てくださりました。幸いにも、私のアルバイト先のエレベーターには誰も閉じ込められていなかったので安心していましたが、これで閉じ込められていたら気が気じゃなかった。にしてもこんな遅くまで対応してくださって本当に有難うございます。この先、地震や何かのトラブルでエレベーターが止まってもこうして順次対応してくださる方がいる事を知っていると少し安心ですね。油断は出来ないけれども。


長々と書いてしまいましたが、24日まで配信があります。最後の最後まで『プルーフ/証明』を心ゆくまで楽しんでくださると幸いです。大内出演のAチームの配信はこちらからお買い求めいただけます。→『プルーフ/証明』Aバージョン配信

また、何かの作品でお会いできましたら幸いです。お仕事永遠に募集中。お芝居って本当に楽しいな!また会えるその日まで、元気に、しぶとく、図太く生きていこうね。


大内彩加










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